〜記憶〜 (長文なのでスルーして下さいね)

ヘザー(レメディ)9日目。
昨夜、ふと小学6年生の時の記憶が甦ってきた。



両親共働きだったので鍵っ子だった私。
そのため物置小屋に合い鍵を用意してあった。



学校から帰ってきたら、その合い鍵を使い家に入るんだけど、一緒にいた友達に鍵の隠し場所が知れた。



ある日、その子は1人で私の家に行き勝手にその合い鍵を使い、家に入ろうとしたらしい。



しかし、その日は母が公休のため家に居た。
母はビックリして「どうしたの?」と訊ねたら、「○○ちゃんが、勝手に入っていいよって言ったから」と答えたらしい。



いちおう名前を訊いて帰したあと、母は学校(私の担任)に電話をしたらしく、担任教師はその子の自宅に電話をして連絡を。



私が帰宅したら、母が一連の流れを私に話してくれたが … 「勝手に入っていいよって、あの友達に言ったの?」と問われた。



私はそんなことは言っていない。もちろん母も、私がそんなことを言う娘ではないと解っていたから、私が帰宅する前に学校へ連絡したんだと思った。



結局その日の夕方、その子とおばあちゃんが謝りにやってきた。
(既に父が帰宅していたので父が対応した)



二人が帰ったあとに私が言った。「あの子ね、お父さんもお母さんも居ないの」。



… 何らかの事情があるのだろう。
結局おばあちゃんが、二人の孫を育てていた。



そのことを両親に話すと、父も母も神妙な面持ちになり二人とも無言になった。



… 月日は流れ、中学に入学した。
同じ学域なので同じ中学校に進んだが、クラスは3年間別々だった。



だけど、中学に進んで間もない頃から彼女の姿が見えなくなった。クラスは別々だし、私も部活動が忙しく彼女のことは忘れていた。


高校に入学して間もない頃、べつの友人から聞かされた。
鑑別所に入っていたと …



中学のとき、彼女の姿が見えなくなった理由が、私の中で点と点で繋がり怖くなった。



小学生の頃、あんなにユーモアに溢れて話すと面白い子だったのに、いつも笑わせてくれる楽しい子だったのに …
私は彼女のことが好きだった。
事件はあったけれど、どうしても憎めなかった気持ちは、私の両親も同じだったのかもしれない。



背負いきれない悲しみ、抱えきれない感情 …
負の思いは何れ怒りに変わる。
怒りの捌け口が欲しかっただけなのかもしれないな〜と、今なら彼女に共感できるような気がする。


(なんでこんなこと思い出したのか解らない)



レメディの記録として綴っておこうと思う。