〜簡単には水に流せない〜
レッドチェストナット(レメディ)11日目。
泣きたい気持ちを必死で堪えている感覚が出てきた。
自分の中に、絶対にソレだけは認めない、認めたくないという思い。
私は被害者だったと思い続けることで、自分自身を保ってきたのかもしれないから。
認めてしまえば、自分が選択してきた道程を否定してしまうような気がして …
だけどこのままじゃ辛くて苦しすぎる。
楽になりたい …
そう思う反面、心は一筋縄にはいかない。
「あなたも 苦しかったのね」。 そんなふうに思ってあげられるほど、私はお人好しなんかじゃない。
そんなに優しくなんかない。
そんなにいい人なんかじゃない。そう思うことで、自分を支えてきた。
その人を許す許さないということよりも、心に受けたショックは自分にとってはとてつもなく大きかった。
だからこそ、その人からされたことは簡単には水に流せないの。
それぐらい大きなショックだったから。
「あなたに わかる?」そう言いたい。
「私がどれほどショックを受けたかなんて、あなたに想像できる?」と。
仮にあなたに想像力があったと仮定して、尚且つそういうことをするなら、それは意地悪としか思えない。
だからこそ簡単には水に流せないの。
… あっ、いま気付いた。
コレって恨み辛みなんだろうね。
あれから随分時は流れた。
でも、ずっと心にシコリが残ってる。
もう会うこともないけれど、会わないからと言ってシコリは消えることはなかった。
何の関係もなくなっても、心は見えない鎖で繋がっている …恨み辛みの鎖で。
その人は私にしたことなんて、とっくに忘れているんだと思うよ。
忘れているだろうし、気にもしてないだろうさ。
今だって平然と日常生活を送ってるんだと思うよ。
だからこそ水に流せない。
被害者意識をなくし、「あなたも 苦しかったのね」と思ってあげられたら私も楽になれるんだろう …
そう思っても、心は一筋縄にいかないんだよ。